途上国の製品を「公正な」価格で買い取るフェアトレード(公正取引)の市場規模がドイツで拡大している。独フェアトレード活動団体Transfairが3日発表した最新報告書によると、フェアトレード認証製品の2010年国内売上高は3億4,000万ユーロで、前年から27%増加した。製品を取り扱う小売店(スーパーマーケット、フェアトレード専門店など)は計3万店、飲食施設は1万8,000店に上る。
\製品別でみると、主力のコーヒーの販売量は7,218トンで26%増加した。内訳は消費者向けが18%増の4,795トン、外食産業向けが42%増の2,423トン。国内コーヒー市場全体に占めるシェアは約2%となった。
\前年比で最も販売量が伸びたのはアイスクリームで、99%増の600トンへと拡大した。ワインも61%増の110万リットルと大幅に伸びている。
\フェアトレードの認知度・信頼度は高まっているようで、Transfairのアンケート調査によると、フェアトレード認証ラベルを知っている消費者は全体の77%に上った。このうちこのうち93%が認証ラベルを「信頼できる」と回答している。
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