ドイツ連邦統計局が8日発表した2011年7月の輸出高は前年同月比4.4％増の859億ユーロとなり、増加幅は2カ月連続で1ケタ台にとどまった。世界経済減速の影響が反映された格好で、営業日数と季節要因を加味した前月比の実質では1.8％減少。2カ月連続で落ち込んだ。
\輸入高は前年同月比9.9％増の754億ユーロと、輸出成長率の2倍以上の伸びを記録した。このため貿易収支の黒字幅は前年同月の136億ユーロから104億ユーロへと縮小。経常黒字も同104億ユーロから75億ユーロに後退した。シティグループのエコノミストはメディアに対し、第3四半期（7～9月）は外需が国内総生産（GDP）成長率にほとんど寄与しない可能性があるとの見方を示した。
\前年同月比の輸出成長率が最も小さかった仕向け先はユーロ圏で、1.9％にとどまった。ギリシャやイタリアなどユーロ加盟国の財政危機が響いた格好。一方、欧州連合（EU）の非ユーロ加盟国向けは8.2％増加、EU域外向けも5.1％の伸びを記録した。
\輸入もユーロ圏からの伸び率が最も小さく5.5％にとどまった。EUのユーロ非加盟国は同16.2％増、EU域外も12.2％増と、2ケタ台の伸びを記録している。
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