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2011/9/14

企業情報

Conergy AG―生産能力縮小で約200人削減―

この記事の要約

経営難の太陽電池メーカーConegy(ハンブルク)は8日、ドイツ東部のフランクフルト・アン・デア・オーダー(ブランデンブルク州)にある工場でソーラーウエハーとセルの生産を中止すると発表した。世界的な供給過剰で価格が下落し […]

経営難の太陽電池メーカーConegy(ハンブルク)は8日、ドイツ東部のフランクフルト・アン・デア・オーダー(ブランデンブルク州)にある工場でソーラーウエハーとセルの生産を中止すると発表した。世界的な供給過剰で価格が下落していることに対応、収益性の比較的高いソーラーモジュールに経営資源を集中させて競争力の維持を目指す。臨時社員を含む従業員560人のうち約200人を整理解雇する見通しだ。

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Conergyのビーデンコップ社長によると、ソーラーセル価格は今年上半期だけで30%、モジュール価格は同20%下落。上半期の営業損益は前年同期の黒字から赤字へと転落した。同社は厳しい経営環境の中でもモジュール事業では利益を確保しており、不採算となったウエハーとセルの生産を取りやめることで、業績回復と長期的な雇用確保を目指す。

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今回のリストラ計画では同工場で働く正社員450人のうちおよそ100人が経営上の理由で解雇され、100人がソーラーモジュール部門に配置転換される。現在110人いる派遣社員も整理される。

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