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2011/9/14

経済産業情報

ドイツワイン輸出量、上半期は15%減少

この記事の要約

ドイツワイン研究所(DWI)がこのほど発表した国産ワイン輸出統計によると、2011年1-6月期の輸出量は前年同期比15%減の7,660万リットルへと大きく後退した。2010年のワイン用ブドウ収穫量が前年より23%少なくワ […]

ドイツワイン研究所(DWI)がこのほど発表した国産ワイン輸出統計によると、2011年1-6月期の輸出量は前年同期比15%減の7,660万リットルへと大きく後退した。2010年のワイン用ブドウ収穫量が前年より23%少なくワイン生産量が落ち込んだことが主因。ただ、輸出量が減少したのは主に低価格帯のワインだったため、輸出額ベースでは2%の減少にとどまった。(表参照)

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最大の輸出先はこれまでに引き続き米国で、売上高ベースで5%増の5,200万ユーロに拡大した。2位の英国は輸出量が大きく減少したため、16%減の1,900万ユーロへと大幅に後退。3位のオランダは輸出量が9%減少したものの、中・高価格帯の人気に支えられ売上高は3%増の1,800万ユーロを確保した。

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輸出規模はそれほど大きくないものの、大きく成長している市場は中国で、輸出額で87%、輸出量で76%の伸びを記録した。DWIは中国が間もなく日本を抜いてアジア最大の輸出先になると予想している。

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100リットル当たり平均輸出単価は228ユーロ。主要輸出先のなかで最も単価が高かったのは日本(392ユーロ)、最も安かったのはロシア(102ユーロ)だった。

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