魚介類の価格が上昇している。水産物情報センター(FIZ)が7日発表した最新レポートによると、ドイツ国内の水産物の平均小売価格は昨年、前年比で3.6%上がり、上げ幅は食品全体の1.6%を大きく上回った。中国やインドなど新興国の中間層拡大を受けて世界的に需要が急増していることが背景にあり、値上がり傾向は今後も続く見通しという。
\1人当たりの消費量は15.7キロと、前年に比べ500グラム増加した。特に健康に気を使う50歳以上の中高年が魚を好む傾向にある。FIZのマティアス・ケラー所長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し、魚に含まれるオメガ3脂肪酸に脳卒中や痴ほう症の予防効果があることが知られるようになり需要が拡大していると事情を説明した。特にスケトウダラ(市場シェア23%)、ニシン(同20%)、サーモン(13%)の人気が高い。
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