技術検査・認証世界2位の仏Bureau Veritas(パリ)が独同業数社を買収する見通しだ。同社のFrank Piedelievre社長が独『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し明らかにしたもので、「少なくとも3社の買収交渉は最終段階にある」と明言した。同社は買収と内部成長をテコに業界最大手のSGS(スイス)を追い抜く計画だ。
\買収見通しの独3社の社名は明らかにしていないが、各社とも雇用規模が100~200人程度という。ドイツ市場ではDekraやTuev Suedなど地元勢が強く、Bureau Veritasの独売上高は約7,000万ユーロにとどまる。
\同社は2007年の株式公開以降、売上高を29億ユーロへとほぼ倍増させた。SGSの2010年実績(48億スイスフラン)を大きく下回っているものの、2015年までに50億ユーロへと拡大し、トップの座を獲得する計画。買収には計10億ユーロを投じることができるとしている。
\売上拡大に向けては急成長する新興諸国と同社が弱い米国事業を強化する。全売上に占める新興諸国の比率は現在の46%から2015年までに55%、北米も同8%から12%へと引き上げる。
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