欧州航空機大手のAirbus(仏トゥールーズ)が経営難に陥った独サプライヤーPFW Aerospaceを買収する方向だ。22日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が報じたもので、同サプライヤーが倒産すると、航空機の製造と顧客航空会社への納機が遅れる恐れがあるという。
\PFW Aerospaceは100年ほどまえに設立された航空機メーカーで、現在は航空機向けの配管システムを製造している。昨年の売上高は2億1,440万ユーロ。
\主要顧客であるAirbusやBoeingの新型機開発の遅れなどが響いて、資金繰りが悪化しており、Airbusは救済に乗り出した格好だ。広報担当者はFTD紙の問い合わせに対し、資本の51%を一時的に取得する方向で交渉していることを明らかにした。中長期的にはPFW Aerospaceの経営が安定すると見込んでいる。
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