欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/9/28

企業情報

Repower Systems SE―中国事業から撤退―

この記事の要約

印Suzlon傘下の独風力タービン大手Repower(ハンブルク)は21日の株主総会で、中国事業からの撤退方針を明らかにした。価格競争が激しく、品質やサービスを重視する同社には採算が合わないと判断したためで、現地工場は来 […]

印Suzlon傘下の独風力タービン大手Repower(ハンブルク)は21日の株主総会で、中国事業からの撤退方針を明らかにした。価格競争が激しく、品質やサービスを重視する同社には採算が合わないと判断したためで、現地工場は来年3月までに売却する意向だ。中国市場の開拓は今後、親会社のSuzlonが手がける。

\

Repowerは内モンゴル自治区内に合弁工場を持つ。出資者は同社と現地の機械メーカーおよび英国の風力発電プロジェクト会社の3社で、Repowerの出資比率は55%に上る。

\

中国には近年、風力タービンメーカーが乱立。その結果、世界市場は供給過多に陥り、製品価格が押し下げられている。中国では価格競争がさらに激しく、製品価格は世界平均の半分にも満たないという。

\

『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙によると、国外の風力タービンメーカーで中国市場から正式撤退するのは同社が初めて。Repowerは今後、Suzlonのインド工場を利用し生産コストの圧縮を図る。

\

Suzlonは中国に合弁会社を設立する方針で、現在、提携先を模索している。Repowerから内モンゴル工場の資本を譲り受ける計画はないとしている。

\