化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は27日、ベルギーのアントワープにある肥料工場をロシアの農業化学メーカーEuroChemに売却する契約に調印したと発表した。今後さらに肥料合弁会社PEC-Rhinの資本50%をEuroChemに譲渡する計画で、取引価格は合わせて約7億ユーロに上る見通しだ。独ルートヴィヒスハーフェンにある肥料工場は取引対象となっていない。
\PEC-Rhinは仏Total傘下のGPNとの合弁会社で、それぞれ50%を出資している。仏東部のオットマールスハイムに工場がある。
\肥料市場ではSaudi Basic Industriesなどの中東メーカーが低価格攻勢をかけており、西欧メーカーは収益力を落としている。このためBASFは当該事業の売却方針を今春に打ち出していた。
\