NokiaとSiemensは9月29日、折半出資の通信設備会社Nokia Siemens Networks(NSN、フィンランド・エスポー)にそれぞれ5億ユーロの資本注入を行うと発表した。同合弁の売却を今夏にひとまず断念したことを受けた措置で、当面はNSNの経営再建に注力。時期をみて放出する意向だ。
\NSNはNokiaとSiemensが2007年に設立した。中国競合の急速な台頭や激しい価格競争を受けて経営状態は当初から悪く、両社の財務を圧迫している。このため2社は昨年、新たな出資者の模索を開始。投資会社KKR、TPG、Platinum Equity、Goresグループが出資に関心を示したが、取引金額で折り合いがつかず決裂したという。
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