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2012/8/1

企業情報

BASF SE―化学事業に陰り―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が7月26日発表した2012年第2四半期決算の営業利益(EBITベース、特別項目を除く)は前年同期比11.3%増の24億9,000万ユーロに拡大した。エネルギーと農業科学事 […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が7月26日発表した2012年第2四半期決算の営業利益(EBITベース、特別項目を除く)は前年同期比11.3%増の24億9,000万ユーロに拡大した。エネルギーと農業科学事業が好調で、樹脂、化学品事業などの不振が相殺された格好。経済の低迷がこれまでの欧州からアジアにも広がっており、クルト・ボック社長は事業先行きに警戒感を示した。

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売上高は194億8,100万ユーロで、5.5%増加した。エネルギー事業と農業科学事業はそれぞれ45.7%、21.7%の大幅増益を確保。一方、それ以外の事業は総じて振るわず、化学品は1.3%の減収となった。

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エネルギー事業が特に好調なのはガス価格が上昇したほか、リビア内戦で中止していた現地の石油採掘を再開させたため。

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