ドイツ公的損害保険組合(DGUV)が7月23日発表した労働災害統計によると、2011年に発生した労災事故件数(届け出義務のある事故のみ)は110万7,477件で、前年に比べて7万955件(6%)減少した。内訳は就労時が3.71%減の91万9,025件、通勤時が15.86%減の18万8,452件で、出勤・帰宅途中の事故が大きく減ったことが分かる。
\フルタイム従業員1,000人当たりの発生件数をみると、就労時が25.8件で1年前に比べ5.1%減少。通勤時は4.34件で、17.2%少なくなった。
\一方、死亡災害は計892件で6件(0.68%)増加した。また、疾病による労災請求件数は7万1,738件で2,552件増加。そのうち業務起因性と認定された件数も3,354件増の3万4,573件に拡大した。業務起因性とされた疾患のうち最も多かったのは皮膚疾患だった。
\職業病による死亡者数は2,548人。原因のトップは鉱物性粉じん(無機粉じん、特にアスベスト)の吸入だった。
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