工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は6日、船舶向けLNG(液化天然ガス)の供給で独石油大手Marquard & Bahlsの子会社Bominと提携すると発表した。Bominと共同で合弁会社を年末に設立。北海、バルト海の主要港にLNGの供給施設を設置していく。投資額や売上見通しは明らかにしていない。
\北海とバルト海では2015年から船舶の排ガス規制が強化される。このため、他の船舶燃料に比べて硫黄酸化物や粒子状物質の排出量が少ないLNGを用いた船舶の需要は拡大する見通し。Lindeによると、LNGを燃料とする船舶の数は2015年には北西ヨーロッパ全体で70隻に上ると予測されている。
\同社は船舶向けにLNGを普及させるには地理的な密度の濃い供給網の構築が欠かせないと判断。今回の提携に踏み切った。Lindeはすでに、ストックホルム港でLNG供給ターミナルを運営している。
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