重電大手の仏Alstom(ルヴァロワ・ペレ)がドイツで鉄道車両の保守サービス事業を強化する。車両の保守業務をアウトソーシングする動きが鉄道業界で強まっていることに対応。年間売上高で1億ユーロ以上を確保する意向だ。独法人のアルフヘンリク・ヴルフ社長が『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙に明らかにした。
\ドイツのローカル鉄道会社は経営が厳しくなっている。このため業界内にはコスト削減に向けて保守業務をアウトソーシングする動きが出ている。Alstomはすでに独北部ニーダーザクセン州の拠点で保守サービスを提供。今後は西南部のバーデン・ヴュルテンベルク州にも拠点を設ける予定だ。
\独法人の鉄道事業の売上高は6億ユーロで、そのうちの78.3%は車両販売が占める。残りは信号システムが6.7%、サービスが15.0%となっている。保守事業を強化すると、サービス事業の比率は増える見通しだ。
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