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2012/8/8

企業情報

Allianz SE―4-6月期、23%の最終増益に―

この記事の要約

保険大手のAllianz(ミュンヘン)が3日発表した2012年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は13億2,000万ユーロとなり、前年同期から23.2%増加した。比較対象の2011年第2四半期はギリシャ国債で3億2, […]

保険大手のAllianz(ミュンヘン)が3日発表した2012年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は13億2,000万ユーロとなり、前年同期から23.2%増加した。比較対象の2011年第2四半期はギリシャ国債で3億2,600万ユーロの減損処理を行ったため利益が圧迫されていた。ミヒャエル・ディークマン社長は、事業は安定していると述べ、2012年12月期の営業利益で77億~87億ユーロを確保するとした従来目標を据え置いた。

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4-6月期の営業利益は23億6,400万ユーロで、前年同期を2.8%上回った。損害・事故保険事業は16.3%減の11億1,200万ユーロと振るわなかったものの、生保・健保と資産管理事業がそれぞれ20.9%増の8億2,100万ユーロ、20.3%増の6億3,500万ユーロと大きく拡大した。自然災害に伴う支払保険金は前年同期並みの1億7,4000万ユーロだったが、昨秋のタイ洪水に関連して引当金を約1億2,000万ユーロ積み増した。

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今後はドイツ、スイス、ロシア、中国を7月に襲った悪天候が1億ユーロの減益要因となる見通し。米国の干ばつ被害については現時点で損害額を算定できないとしている。

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