独高級車メーカー3社の2012年1-6月期(上半期)決算が1日までに出そろった。3社とも販売台数、売上高で前年同期を上回ったものの、メルセデス・ベンツ・カーズとBMWは減益。増収増益と3社の中で最も好調なアウディも営業利益率がわずかに下がるなど、欧州債務危機に伴う景気低迷の影響が出始めている(表参照)。
\メルセデス・ベンツ・カーズ(マイバッハ、スマート含む)の販売台数は6%増の70万8687台で、売上高も6%増の303億ユーロに拡大した。地域別販売台数では米国が19%増の13万4,056台と高い伸びを記録。一方、中国は1-3月期の低迷が響き1%増の10万2204台にとどまった。また、本国ドイツは5%増の14万5,579台と比較的好調に推移だったものの、ドイツを含む西欧は3%増の32万5,621台と増加幅がやや小さかった。
\アウディ(ランボルギーニ含む)の販売台数は8.3%増の83万3,527台、売上高は16.2%増の250億2,200万ユーロ、営業利益は13.2%増の28億7,600万ユーロと、3社の中で最も好調だった。ただ、南欧の低迷が足かせとなり、営業利益率は0.3ポイント低下した。
\BMW乗用車部門の売上高は8%増の335億2,500万ユーロ。ブランド別販売台数はBMWが8.3%増の74万7,064台、ミニが7%増の15万1,875台、ロールスロイスが0.5%増の1,600台だった。生産台数はBMWが3%増の74万6,022台、ミニが7.5%増の16万5,086台に拡大したものの、ロールスロイスは19.5%減の1,545台へと落ち込んだ。
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