ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年7月の国内乗用車新車登録台数は前年同月比5.0%減の24万7,860台となり、2カ月ぶりに後退した。独輸入車販売組合(VDIK)によると、新規受注と受注残はともに1年前の水準を下回っており、新車販売は低迷が続きそうだ。
\部門別では全体の22%を占めるコンパクトカーが19.2%減と大きく落ち込んだ。一方、超小型車は30%以上増加。オフロード車とミニバンもそれぞれ24.8%、23.6%拡大した。新車に占めるディーゼル車の割合は49.1%だった。
\ブランド別ではスバルとランドローバーがそれぞれ175.7%増の521台、119.1%増の951台と3ケタ台の伸びを記録した。オフロード車の需要増がプラスに働いた格好。
\ドイツ車はアウディ(14.3%増の2万4,265台)とポルシェ(3.6%増の1,866台)が増加した以外は軒並み減少した。各ブランドの実績はフォルクスワーゲン(VW)が1.5%減の5万8,497台、フォードが4.4%減の1万7,474台、メルセデスが14.6%減の2万2,428台、スマートが15.2%減の2,306台、BMW/ミニが17.9%減の1万9,030台、オペルが18.6%減の1万6,760台。
\日本車はホンダも37.2%増の2,469台と大きく拡大した。また、トヨタ/レクサス(2.5%増の5,844台)とスズキ(1.2%増の2,085台)は前年同月を上回った。一方、マツダは0.5%減の3,069台へとやや後退。日産/インフィニティ(12.7%減の4,863台)、三菱(29.4%減の1,714台)、ダイハツ(70.9%減の98台)は2ケタ減となった。
\日本車以外の主な外国ブランドではクライスラー/ジープ/ダッジ(55.3%増の688台)と起亜(52.3%増の5,178台)、ジャガー(35.3%増の230台)、現代(19.2%増の7,568台)、セアト(13.7%増の6,151台)、ルノー/ダチア(8.1%増の1万2,956台)が増加。シュコダ(15.4%減の9,216台)、フィアット(16.3%減の5,798台)、プジョー(21.2%減の5,807台)、シトロエン(22.6%減の4,269台)、ボルボ(24.2%減の2,200台)、シボレー(24.2%減の1,948台)は後退した。
\独自動車工業会(VDA)によると、新車登録の減少幅はドイツ車で6%に達し、輸入車の2%を大きく上回った。
\1~7月の乗用車新車登録台数は188万2,261台で、前年同期を0.1%下回った。
\VDAが同日発表した7月の乗用車国内生産台数は前年同月比5%増の45万7,700台、同輸出台数は3%増の34万2,200台。1~7月の累計では国内生産と輸出がともに前年同期比横ばいで、それぞれ329万4,500台、249万5,400台だった。
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