2013年に開港が予定されているベルリン・ブランデンブルク空港(BBA)の建設計画策定をめぐる係争で連邦行政裁判所(最高裁、BVerwG)は7月31日、策定手続きは公正かつ適法として建設を認める判断を下した。離着陸する航空機の飛行コースが計画と実際で異なることは手続きの性格上「起こり得る」と指摘。「当局は意図的に飛行コースを偽り、騒音の影響を受ける住民の反対をかわそうとした」とする原告の主張には根拠がないと退けた(訴訟番号:BVerwG 4 A 5000.10など6件)。
\連邦行政裁はBBAの建設について2006年の時点で適法性を認める判決を下し、建設にゴーサインを出していたが、ベルリンに隣接するクライン・マハノーの住民グループは2010~11年にかけて、「飛行ルートが計画策定時と異なるなど、手続きには著しい不備がある」「06年判決は誤った認識に基づいて行われた」などと批判。同判決の破棄と裁判のやり直しを求める訴訟を起こしていた。
\裁判官は今回の係争で、「空港の飛行ルートを最終的に決定するのは航空交通管制当局であり、実際のルートが計画時と異なることは計画策定側の落ち度ではない」と明言。当局が意図的に虚偽の情報を与えたとする主張は当てはまらないとして、住民の請求を退けた。
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