ドイツ連邦統計局が17日発表した2012年7月の生産者物価指数(2005年=100)は117.8となり、前年同月比の上昇率は6月の1.6%から0.9%へと低下した。上げ幅は2年2カ月ぶりの低水準。景気減速が物価を押し下げており、同指数は直近のピークである4月(118.7)から0.9ポイント低下した。
\エネルギー価格の上昇率は1.3%にとどまった。天然ガスと石油製品はそれぞれ7.7%、2.7%上昇したものの、電力が5.2%低下して全体を強く引き下げた格好。エネルギーを除いたコアの同物価変動率はプラス0.6%だった。
\中間財の価格は0.3%低下した。金属は下落幅が4.8%と大きく、圧延鋼では同6.7%に上った。飼料と肥料はそれぞれ8.0%上昇した。
\投資財は1.1%上昇、耐久消費財と非耐久消費財も前年同月をそれぞれ1.7%、1.9%上回った。
\生産者物価は前月比では横ばいだった。エネルギー(+0.4%)と投資財(+0.1%)、耐久消費財(+0.1%)は上昇したものの、非耐久消費財(-0.1%)と中間財(-0.3%)が下落し、プラマイゼロとなった。
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