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2012/8/22

企業情報

BASF SE―アクリル酸の新生産法開発に向けCargillなどと提携―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、アクリル酸の新しい量産技術確立に向けて穀物メジャーの米Cargill、デンマークのバイオ企業Novozymesと提携すると発表した。再生可能資源を利用して同物質を […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は17日、アクリル酸の新しい量産技術確立に向けて穀物メジャーの米Cargill、デンマークのバイオ企業Novozymesと提携すると発表した。再生可能資源を利用して同物質を工業生産する技術を開発する。現在は石油を原料としているが、石油は将来的に枯渇するため、新たな生産技術が世界的に模索されている。

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アクリル酸は高分子吸収材や接着剤、塗料の原料となる重要な物質で、現在は石油由来のプロピレンから製造されている。世界の市場規模は450万トン。新興諸国の生活水準向上を背景に需要は年4%のスピードで拡大している。

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CargillとNovozymersは砂糖を3-ヒドロキシプロピオンアルデヒド(3-HP)に変換する微生物を利用してアクリル酸を生産する技術を08年から共同開発している。BASFは同プロジェクトに相乗りする格好となる。

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