独鉄道設備大手Vossloh(ヴェルドール)は16日、同社の筆頭株主となったハインツヘルマン・ティーレ氏が役員人事に介入する意向を伝えてきたと発表した。ティーレ氏は独ブレーキ大手Knorr-Bremseのオーナー。これまではVosslohへの出資を「長期的・戦略的なものだ」と説明するにとどめ、具体的な狙いを明らかにしてこなかった。
\ティーレ氏は2011年春、Vossloh株15%超を取得して第2位株主となった。その後出資比率を引き上げてゆき、今年7月には20.22%を確保した。独墺の独禁当局からは重要決議の拒否権を行使できる25%超に引き上げることを承認されている。
\Knorr-Bremseはメディアの問い合わせに対し、両社の事業には補完性がないと指摘。Vosslohに対するティーレ氏の出資はあくまで個人的な取り組みだとの見解を表明した。
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