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2012/8/22

経済産業情報

ネット銀行の利用者増える

この記事の要約

ネット銀行(ダイレクトバンク)を利用する消費者が増えている。企業コンサルティング会社BBE Mediaがこのほどまとめたリテールバンキング市場動向によると、国内ネット銀の顧客数は過去10年間で1,400万人増加した。定期 […]

ネット銀行(ダイレクトバンク)を利用する消費者が増えている。企業コンサルティング会社BBE Mediaがこのほどまとめたリテールバンキング市場動向によると、国内ネット銀の顧客数は過去10年間で1,400万人増加した。定期預金(Festgeld)・貯蓄預金(Tagesgeld)では預け入れ額ベースのシェアが2割に上る。2016年には利用者数が2,000万人を突破する見通しで、顧客流出に悩む店舗型の銀行を取り巻く環境は一段と厳しくなりそうだ。レポートを入手した『南ドイツ新聞』が17日付で報じた。

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ネット銀は実店舗を持たないため運営コストが低く、口座管理費を無料にしたり、預金金利を実店舗銀行より高く設定できる。これに対し、店舗型銀行も新規顧客へのキャッシュバックや口座管理費無料化などの対抗策を打ち出している。

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サービス競争の激化を受けて、取引銀行を変更・追加する消費者は増えており、これまでにメインバンクを変更したことがある顧客は5人に1人、2つ以上の銀行に口座を持つ人は5人に2人に上る。BBEによると、顧客はメインバンクの選択時には、料金の安さより「支店が家から近い」「対面サービスの充実」といった点を重視。料金・手数料の安さは2つ目以降の取引口座を持つかどうかの選択で重要になるという。

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