連邦、州、市町村、社会保険機関を合わせたドイツ全体の財政収支が今年上半期に83億ユーロの黒字(暫定値)となったことが23日、連邦統計局の発表で分かった。上半期に黒字を計上するのは2008年以来で4年ぶり。好景気が反映された格好で、社会保険機関は116億ユーロの黒字を計上し、連邦と州、市町村も赤字幅が計33億ユーロにとどまった。財政黒字の対国内総生産(GDP)比率は0.6%に上る。
\ドイツのGDPは第1四半期に前期比で実質0.5%拡大、第2四半期も0.3%の成長を確保した。景気が減速しているため、今後は税収の伸びが鈍る見通しで、税収見積もり委員会の関係者はロイター通信に対し、2012年通期ではごくわずかながら財政赤字を計上するとの予想を示した。
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