4月に倒産した独太陽電池大手Q-Cellsは26日、韓国の大手財閥ハンファ・グループが同社を買収する契約に調印したと発表した。29日の債権者集会で承認されると発効する。ただ、Q-Cellsの買収に向けてはスペインの太陽電池メーカーIsofotonも名乗りを上げており、債権者集会の成り行きに注目が集まる。
\ハンファはQ-Cellsの資産の大部分を譲り受ける。具体的には独東部ビターフェルト・ヴォルフェン市のタールハイム地区にある研究開発・生産拠点とマレーシアの生産子会社を取得。タールハイムの従業員についてはその4分の3を継続雇用する。買収金額は現金3,870万ユーロで、債務の引き受けも含めると取引額は約2億5,000万ユーロに上る。
\一方、Isofotonの独法人が27日明らかにしたところによると、同社のセラノ社長は同日、Q-Cellsの担当者とフランクフルトで会談し、買収条件を提示した。事業拠点の国外移管を行わないことと、全従業員の継続雇用を約束するとしている。買収提示額は公表していないものの、条件次第では債権者集会で支持を取り付ける可能性がある。
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