自動車大手の独Daimler（シュツットガルト）と戦略提携先のルノー・日産が乗用車の共同生産を検討している――。『ファイナンシャル・タイムズ（ドイツ版、FTD）』紙が23日付で報じたもので、まずは小型モデルが対象となるもようだ。Daimlerは「憶測については見解を表明しない方針だ」としてコメントを控えている。
\FTD紙によると、共同生産は早ければ2016年にも始まる見通し。Mercedes、インフィニティの両ブランド車を、Mercedesブランドのコンパクトカー「Aクラス」「Bクラス」をベースに製造するという。Daimlerの関係者は同紙に対し、東欧での生産を念頭に置いていると語った。
\乗用車を他社と共同生産することはDaimlerにとってこれまでタブーだった。高級ブランドとしてのイメージが傷つく恐れがあるためだ。
\それにもかかわらず共同生産を検討する背景には、競合の高級車メーカーに比べ利益率が低いという事情がある。2012年上半期の売上高営業利益率は7.8％で、Audi（同11.5％）とBMW（11.6％）を大きく下回った。
\Daimlerとルノー・日産はこのほか、管理職の交換プログラムも検討しているという。
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