独投資会社Aton(ヴィースバーデン)は23日、エンジニアリング大手の独Rueckerに対する株式公開買い付け(TOB)計画を正式発表した。Rueckerの創業者で同株58.86%を保有するヴォルフガング・Ruecker社長(67)はTOBに応じる意向を表明しており、買収が実現するのは確実とみられる。
\AtonはRueckerを1株当たり16ユーロで買収する。これは同TOB方針公表前日(7月20日)の終値を22.6%上回る水準で、全株式を取得した場合の金額は1億3,400万ユーロに上る。
\Rueckerは1970年の設立で、自動車や航空機、船舶、機械などの設計開発サービスを手がけている。世界18カ国に計39の拠点があり、従業員数は2,500人。2011年の売上高は前年比15.8%増の1億7,590万ユーロで、最終利益は29.0%増の610万ユーロだった。
\Atonは長期的なスパンで企業買収を行う投資会社。自動車向けのエンジニアリングサービス会社Edagを傘下に持っている。
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