独中堅靴メーカーのJosef-Seibelが3月に倒産した靴販売チェーンLeiserを買収する。27日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、買収が実現すると同社は製造から販売までを手がける総合的な靴事業者となる。
\Leiserは1891年創業の老舗靴販売店で、年商は約1億7,000万ユーロに上る。従業員数は1,000人。店舗数は130あったが、倒産からこれまでに30カ所を閉鎖した。
\Josef Seibelは独製靴産業のかつての中心地であるハウエンシュタインに本社を置く1886年創業の老舗メーカー。競合企業が市場から消え去るなかでブランド力や販売力の強化、東欧への生産移管に取り組み、ドイツ有数の製靴会社となった。50~100ユーロの中価格帯製品に特化し、Goertzなどの大手靴販売チェーンやデパートに製品を出荷している。雇用規模は3,500人。昨年の販売規模は600万足強で、売上高は1億3,000万ユーロだった。
\Leiserには2年前に40%出資し資本参加した。今後はLeiserの競争力強化に向けてITの近代化や店舗改装に投資を行う。フランクフルトの目抜き通りツァイルに今月末オープンする床面積3,000平方メートルの新店舗は今後の方向性を示すものという。Leiserの店舗では今後も幅広いブランドの製品を取り扱う。
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