独情報通信業界連盟(Bitkom)は22日、ドイツの民生家電市場規模が今年、前年比2.3%増の129億ユーロとなり、3年ぶりに増加するとの見通しを発表した。全体の49%を占める薄型テレビが好調で全体をけん引。Bitkomの役員は「景気が全般的に冷え込んでいるものの、民生家電の需要は衰えていない」との見方を示した。
\Bitkomによると、薄型テレビの販売台数は前年比7.7%増の1,020万台に拡大し、初めて1000万台の大台に乗る。売上高は6.1%増の63億ユーロ。スマートテレビや3Dテレビなど高機能製品の需要が旺盛なため、平均価格は613ユーロと前年水準(同623ユーロ)をほぼ維持できる見通しだ。
\ブルーレイプレーヤーの販売台数は41%増の200万台と大きく拡大する。平均価格が前年の163ユーロから137ユーロへと大幅に下落することで販売が押し上げられる格好。売上高は18.0%増の2億7,400万ユーロに拡大する。
\デジタルカメラは販売台数が5.5%減の780万台に後退するものの、売上高は2.8%増の17億5,000万ユーロへと拡大する。カメラ付携帯電話機の高機能化を受け、ミラーレス一眼カメラなど高価格帯製品の需要が拡大。平均価格は昨年の206ユーロから224ユーロに上昇する。
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