エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は洋上風力発電パークの建設予算を大幅に圧縮する。同社の再生可能エネルギー事業を統括するマイク・ヴィンケル氏が『ハンデルスブラット』紙主催の会議で8月28日明らかにしたもので、電力価格の上昇を抑制することが狙いだと説明した。ドイツでは再生可能エネルギーの拡大に伴い電力料金が大幅に上がり、消費者や企業を圧迫するとの懸念が最近、強まっている。
\2015年までの洋上風力発電パーク設置コストを当初計画から40%引き下げる。すでにその4分の1は達成したとしている。コスト削減に向けては(1)設備の調達コストを抑制する(2)発電能力の高いタービンを投入する(3)プロジェクト・建設費用を節減する――方針で、タービンを中国メーカーから購入することも視野に入れている。
\Eonの洋上風力発電能力は計467メガワットで世界3位。ドイツでは本格的に事業展開していないものの、来年には大型パーク「Amrumbank West」の建設を開始し、2014~15年から稼働させる計画だ。
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