三菱重工が風力発電タービン大手のVestas(デンマーク)と提携協議していることが8月28日、メディア報道で分かった。両社は交渉内容を伏せているものの、協議の事実を追認した。
\Vestasは風力発電タービンの世界最大手メーカーで、陸上向けの設備に強い。洋上向け分野への進出を計画しているものの、資金力が弱いため戦略提携先を模索している。
\洋上風力発電パークの敷設コストは数十億ユーロと高く、技術的なリスクも大きい。このためパークの運営事業者は敷設に際してトラブルがあった場合に着実に対応できるSiemensなどの巨大メーカーに発注する傾向が強く、総合的な事業規模が小さいVestasなどは受注を獲得しにくくなっている。財務が悪化していることもVestasの頭痛の種だ。
\三菱重工と手を組めばこうした問題を解消できる可能性がある。市場には三菱重工が同社に最大20%出資するとの観測もある。
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