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2012/9/5

企業情報

Daimler AG―燃料噴射装置の不具合で30万台以上を修理―

この記事の要約

独Daimler(シュツットガルト)の乗用車ブランドMercedesに搭載した燃料噴射装置に不具合があり、2009年からこれまでに計30万台以上を修理していたことが、1日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の報道で分か […]

独Daimler(シュツットガルト)の乗用車ブランドMercedesに搭載した燃料噴射装置に不具合があり、2009年からこれまでに計30万台以上を修理していたことが、1日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の報道で分かった。修理費用は現時点で5億ユーロを超えており、燃料噴射装置を製造した米Delphiは1億ユーロを負担したという。

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不具合が起きているのはDelphi製のピエゾ式燃料噴射装置を搭載したディーゼル車で、特に「Cクラス」と「Eクラス」が該当する。同装置に不具合が生じると、車両は緊急モードに切り替わり、最高速度が時速70キロへと大幅に低下する。現在製造するモデルでは燃料噴射装置の大半を独Bosch製に切り替えており、問題は起こらないという。

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DaimlerはBoschのピエゾ式燃料噴射装置で2005年に品質問題が起こったため、調達先をDelphiに変更した経緯がある。

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