自動車大手の独Volkswagen(ヴォルフスブルク)がロシアと中国に部品工場を建設する。両国では今後も市場の拡大が期待できるため、同社は現地生産を強化し、販売規模を拡大する意向だ。
\ロシアでは2億5,000万ユーロを投じてカルーガに工場を建設し、2015年から排気量1.6リットルのガソリンエンジン生産を開始する。年産能力は15万基。エンジンはカルーガにあるVWの完成車工場と、VWグループのモデルを受託生産するロシア自動車大手GAZのニージニーノブゴロド工場に供給する。
\VWはロシアで生産する車両に搭載する現地製エンジンの割合を2016年までに30%以上へと引き上げることをロシア政府との間で取り決めている。今回のエンジン工場が完成すると、同取り決めを順守できる見通し。
\VWはこれまでロシアに計10億ユーロを投資してきた。カルーガの新工場も含め今後は2018年までにさらに10億ユーロを投じる予定だ。
\中国では天津に駆動装置工場を建設する計画で、31日にはドイツのレスラー経済相などが出席するなか起工式が行われた。年産能力は45万ユニットで、投資規模は2億3,000万ユーロ。2014年末から生産を開始する。
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