NokiaとSiemensの合弁会社Nokia Siemens Networks(フィンランド・エスポー)が電気通信事業者向けの料金精算サービス事業(ビジネス・サポート・システムズ)を売却する方向で交渉しているもようだ。8月31日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が消息筋の情報として報じたもので、交渉は進展した段階にあるという。
\消息筋によると、売却先候補は同業Ericsson(スウェーデン)と米ソフトウエア大手Amdocs、および投資会社で、取引金額は最大3億ユーロに上る見通しという。
\通信設備各社は需要後退と競争激化に苦しんでいる。Nokia Siemensは移動通信向け設備に経営資源を絞り込み収益力を改善する方針で、5月には固定通信向け設備事業、6月にもマイクロ波通信設備事業を売却した。
\同社はFTD紙の問い合わせに対し「11月に明らかにしたように、われわれの業界の将来は移動ブロードバンド通信の分野にあり、わが社はこの分野に戦略的な照準を合わせていく」とコメントするにとどめ、ビジネス・サポート・システムズの売却交渉についてはコメントを控えた。
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