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2012/9/5

経済産業情報

IFAベルリンショー、景気悪化の中でも好調

この記事の要約

世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」が8月31日、ベルリンで開幕した。欧州債務危機による景気悪化で家電業界をとりまく環境が厳しくなるなかで、出展者数は1,439社と前年並みを維持。展示面積 […]

世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展「IFAベルリンショー」が8月31日、ベルリンで開幕した。欧州債務危機による景気悪化で家電業界をとりまく環境が厳しくなるなかで、出展者数は1,439社と前年並みを維持。展示面積は1.4%増の14万2,200平方メートルと、過去最高だった前年を上回った。会場本館の展示スペースだけでは間に合わず、3年連続で仮設展示場を設置するなど、同見本市の吸引力の高さがうかがわれた。

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中国訪問中のため30日の開幕式に参列できなかったメルケル首相はビデオメッセージで、「エレクトロニクス産業は我が国の経済・労働市場の発展にとって大きな役割を演じる」と述べ、ハイテク拠点としてのドイツの重要性を強調した。

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今年のIFAでは、「4K(フルHDの4倍の解像度を持つ動画フォーマット)」「有機LED(OLED)」「ウルトラブック」「タブレットPC」「セカンドスクリーン(ブルーレイディスクの本編に関連する内容をiPadで同時に視聴できる機能)」「スマートテレビ(テレビとインターネットの融合)」「スマートフォン」「スマートホーム(高度な家庭内ネットワークを駆使した住宅)」などに注目が集まった。東芝、ソニー、LGが84型の4Kテレビを発表したほか、サムスンとLGは55型のOLEDテレビを披露。また、独電気技術者協会(VDE)と電気・情報通信技術手工業中央連盟(ZVEH)、独電気電子工業会(ZVEI)は共同で、スマートホームのコンセプト「Eハウス」を紹介した。

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