ドイツの大手銀行が米国の対イラン金融制裁に違反する取引を行った疑いがあるとして、当局の調査を受けている。調査対象となっているのはドイツ銀行、コメルツ銀行、ヒポ・フェラインスバンク(伊Unicreditoの独子会社)の3行で、米当局が最終的に“クロ”と認定すると、多額の制裁金を科される恐れがある。
\メディア報道によると、ドイツを含む欧州の複数の銀行は米国が金融制裁を実施している国に、米国を経由して数十億ドルの送金を行った疑いが持たれている。ドイツ以外では英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)、スタンダード・チャータードなどがイランとの違法取引の疑いで調査を受けており、スタンダード・チャータードは3億4,000万ドルの和解金支払いでこのほど合意。RBSは不正疑惑を受けてリスク管理担当の役員が辞任した。蘭INGグループはイランのほかキューバとも取引を行ったとして今年7月に計6億1,900万ドルの罰金を科された。
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