薬物を使用した社員・職員は解雇できる――。ベルリン・ブランデンブルク州労働裁判所は8月28日に下した判決(訴訟番号:19 Sa 306/12、324/12)でこんな判断を下した。
\裁判を起こしたのはベルリンの公共交通機関BVGで路線工事に携わる職員。同職員はBVGが実施した薬物スクリーニング検査で、大麻の主要成分であるカンナビノールが高濃度で検出されたため解雇された。これを不当として提訴した。
\第2審のベルリン・ブランデンブルク州労裁は、安全上の理由から被告BVGは原告を路線工事に投入してはならず、解雇は本来妥当だとの判断を示した。そのうえで、BVGが公共機関の職員代表機関である職員協議会(Personalrat:民間企業の事業所委員会に相当)に諮らずに解雇通告したことは手続き上の不備だと指摘。解雇無効を言い渡した。最高裁の連邦労働裁判所(BAG)への上告は認めなかった。
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