連邦経済省が5日発表した2012年8月のドイツ製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.3%減(暫定値)となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。景気低迷が背景にあり、4月以降は7月(0.3%増)を除いてすべて減少している。
\地域別では国内が3.0%減少、ユーロ圏外も1.4%後退した。一方、債務危機の直撃を受けるユーロ圏は8月に限ると2.4%増加。投資財と消費財がそれぞれ5.3%、4.8%の幅で拡大し、全体を押し上げた。
\国内は中間財が1.3%増加したものの、投資財が6.8%減少し足を強く引っ張った。ユーロ圏外も中間財が4.8%増えた一方で、消費財と投資財はそれぞれ4.9%、3.4%落ち込んだ。
\大型受注による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、7~8月は前の期の5~6月を1.2%下回った。国内とユーロ圏が各1.6%、1.5%減少、ユーロ圏外も0.4%後退した。部門別では投資財が1.7%減、消費財が1.2%減、中間財が0.4%減だった。
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