化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は5日、蘭同業CSMとコハク酸事業で提携すると発表した。CSM子会社Puracと共同で折半出資の生産・合弁会社Succinity GmbHをデュッセルドルフに設立。独禁当局の承認を経て来年から事業を開始する計画だ。
\コハク酸はカルボン酸の一種で、調味料のほか、工業原料として利用される。両社はバイオプラスティックや溶剤、ポリウレタン、柔軟剤向けの需要が今後大きく拡大すると予想。今回の提携に踏み切った。
\まずは2013年末にスペインのバルセロナ近郊で年産能力1万トンの工場を稼働させ、需要の拡大に応じて同5万トンの工場を新たに建設する。
\合弁会社では「バスフィア・サクシニシプロデュセンス」という細菌と再生可能資源を用いてコハク酸を生産する。
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