欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/10/10

企業情報

Puma SE―環境負荷軽減コレクション投入へ―

この記事の要約

スポーツ用品大手の独Puma(ヘアツォーゲンアウラハ)は8日、環境負荷の少ない製品コレクションを来年2月に市場投入すると発表した。環境重視の姿勢をこれまで以上に強調することで、2大大手の米Nike、独Adidasに対抗す […]

スポーツ用品大手の独Puma(ヘアツォーゲンアウラハ)は8日、環境負荷の少ない製品コレクションを来年2月に市場投入すると発表した。環境重視の姿勢をこれまで以上に強調することで、2大大手の米Nike、独Adidasに対抗する。

\

「InCycle」と命名された新コレクションは綿などの原料生産から同社製品の製造、流通・販売までの過程で環境に与える悪影響が少ないのが特徴。監査法人PricewaterhouseCoopers(PwC)などの協力で独自開発した評価手法で環境負荷を金銭化すると、新コレクションのTシャツは1枚当たり2.36ユーロで、従来製品の3.42ユーロを大きく下回る。有機栽培した綿と麻を用いたシューズも革製の従来製品に比べ環境負荷が30%ほど低いという。

\

同コレクションは生分解性の素材を利用しているのも特徴で、シューズの底も100%コンポスト処理できる。

\

Pumaは環境問題を経営の重要テーマと位置づけており、2011年には事業活動に伴って生じる環境負荷を事業経費として仮計上する環境バランスシートを発表した。新コレクションはそうした取り組みの延長線上にある。

\