欧州自動車最大手の独Volkswagen（VW）が低価格車ブランドの設立を検討している。独『Auto Bild』誌が報じ、同社が追認した。最終決定はしていないという。
\同誌によると、VWは2015年半ばまでに低価格車ブランドを立ち上げたい考え。価格はVWブランドのスモールカー「up」よりも低く、セダンで6,000ユーロ、コンビで7,000ユーロ、バンで8,000ユーロを想定している。現在プロジェクトチームが計画を練っており、年内に取締役会に提出する見通しだ。
\低価格車は所得水準が低い新興諸国を念頭に置いたもので、装備は簡素化。プラットフォームや部品も既存のものを利用し、開発・製造コストを圧縮する。2018年までに販売台数を100万台以上に拡大し、売上高利益率は2ケタ台を目指す。
\低価格車は足元の欧州市場にも投入する。仏Renaultが他社に先駆けて投入した低価格車「Logan」は需要が大きく、VWも追随する意向。韓国勢が割安感を武器に欧州で存在感を高めていることや、債務危機の直撃を受ける南欧諸国で消費者の購買力が落ちていることもあり、欧州に低価格車を投入する動きは今後、加速しそうだ。
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