自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は11日、アラブ首長国連邦のアブダビ首長国が国営投資会社Aabar Investmentsを通して保有していた同社株をすべて放出したと発表した。これに伴い同社株7.6%を持つクエートが筆頭株主に浮上した。
\Aabarは金融・経済危機当時の2009年3月、Daimler株9.1%を取得し筆頭株主となった。1株当たりの取得額は20.27ユーロで、現在の市場価格のおよそ半分にとどまるため、Aabarは巨額の売却益を獲得した。
\同投資会社はDaimlerから資本撤退したものの、デリバティブ取引などを通して同社株12.75%を取得する権利を保持している。
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