独鉄鋼業界団体Stahlが10日発表した2012年9月の国内粗鋼生産高は前年同月比2.2%減の356.3万トンとなり、これまでに引き続き後退した。景気の先行き不透明感を背景に川下産業の需要が鈍っていることが響いた格好。ただ、工場稼働率は前月比5ポイント増の85%に改善し、世界平均を大きく上回ったという。1-9月期の粗鋼生産高は3,244.4万トンで、前年同期を4.9%割り込んだ。
\需要減の長期化を受けドイツの製鉄所では減産が行われており、最大手ティッセンクルップは8月から2,000人を対象に操短を実施している。
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