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2012/10/17

経済産業情報

自動車保険、高齢者に割増料金適用の動き

この記事の要約

ドライバーの加齢を保険料算定基準に加味する動きが自動車保険業界で広がっている。社会の高齢化に伴い高齢ドライバーが引き起こす事故が多発しているためだ。企業コンサルティングNafiによると、すでに保険料を見直した保険会社では […]

ドライバーの加齢を保険料算定基準に加味する動きが自動車保険業界で広がっている。社会の高齢化に伴い高齢ドライバーが引き起こす事故が多発しているためだ。企業コンサルティングNafiによると、すでに保険料を見直した保険会社では85歳ドライバーの保険料が60歳より1.6~2倍高い水準に設定されている(表参照)。自動車のモデルや居住地よっては2.5倍以上の差が出るケースもあるという。

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自動車事故研究所(UDV)の試算によると、75歳以上のドライバーが人身事故の加害者になるリスクは18~24歳の若年層より高い。保険商業全国連合会(BVK)の担当者は「高齢者全員が危ないドライバーでないことは、自分自身の経験で分かっている。ただ、高齢者が事故の加害者になるリスクが高いことが統計的に裏付けられている以上、対応せざるを得ない」と指摘。高齢者向け割増料金導入の事情を説明する。

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リスクに応じた保険料率をどう設定するかは保険各社の裁量に任されている。このためNafiの担当者は、保険の切り替えを検討するドライバーは複数の保険会社の料金を慎重に比較した上で決定するよう勧めている。

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