ジャム製造大手のZentis(アーヘン)が米国事業を拡大する。カールハインツ・ヨーネン社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにしたところによると、同社は2013年に数千万ユーロを投じてボストン近郊に業務用果実加工品の生産施設を設置。2~3年後には米西海岸にも工場を建設し、米国の生産拠点を現在の1カ所から3カ所に増やす計画だ。
\米国事業強化の背景には、ヨーグルト用フルーツ加工品の需要が同国で拡大していることがある。Zentisは07年から米インディアナ州プリマス工場で乳製品、製パン、飲料メーカー向けに果実加工品を製造している。生産能力は7万トン。旺盛な需要に供給が追い付かなくなっているため、新工場の設置を決めた。ヨーネン社長によると、ボストン近郊に設置する工場の生産能力は6万トンで、主にDanoneやYoplait、Chobaniに製品を供給する。
\