エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)はフィンランド西部に原子力発電所を建設するプロジェクトから撤退する。同プロジェクトを進めるコンソーシアムFennovoimaが24日、明らかにした。EonはRWEと共同で立ち上げた英国の原発建設プロジェクトについても日立に売却し撤退する予定だ。
\FennovoimaにはEonのほか、フィンランド企業2社(鉄鋼大手Outokumpu、小売大手Kesko)とスウェーデンの金属大手Bolidenが出資している。Eonは保有する同コンソーシアムの資本34%を売却する。
\Eonの決定の背景には、電力価格の低迷を受けて巨費を投じて原発を建設するメリットが薄れているほか、金融危機の結果、大型プロジェクトの資金を確保するのが難しくなっていることがある。同原発の建設コストは40億~60億ユーロと見積もられている。
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