メディア大手の独Bertelsmann(ギュータースロー)は29日、英同業Pearsonと書籍出版事業を合弁化することで合意したと発表した。コスト削減のほか、デジタル事業、新興国事業を強化することが狙い。合弁計画が実現すると、世界市場シェアは25%を超え、ダントツの最大手企業となる見通しだ。
\BertelsmannとPearsonは現在、それぞれ子会社Random House、Penguinを通して書籍事業を展開している。新会社は社名がPenguin Random Houseで、Bertelsmannが53%、Pearsonが47%を出資する。
\合弁の対象となるのは両社の米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカ事業と、Penguinの中国事業、Random Houseのスペイン、ラテンアメリカ事業。Random Houseのドイツ事業は新会社に移管されず、Bertelsmannの傘下にとどまる。
\Random Houseの2011年売上高は17億5,000万ユーロ、Penguinは同12億6,000万ユーロ。
\BertelsmannとPearsonは独禁当局が来年下半期に取引を承認すると予想している。ただ、業界内には取引が独禁法に抵触するとの見方もあり、計画通りに承認されるかは定かでない。
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