太陽光発電所の遠隔監視サービス大手Meteocontrolが実施したソーラー設備格付け調査で、本来の性能をフルに発揮していないソーラー設備が全体のおよそ8割を占めることが分かった。ソーラーモジュールの品質の低さ、立地条件の悪さ、保守・点検の不十分さなどが主な原因という。29日付『ハンデルスブラット』が報じた。
\Meteocontrolは同社が遠隔監視を手がける、主にドイツに設置したソーラー設備3万基を対象にソーラー設備信用度調査を実施した。計画・企画から建設、稼働に至るまでの480項目を評価するもので、ランキングは最高のAAA(極めて優良。トラブルよる稼働停止リスクは皆無)から最低のC(極めて不備多し、トラブルによる稼働停止リスクは非常に高い)までの9段階。
\調査の結果、B(平均以下)と判断された設備が25~30%に上るなど、評価は概して低かった。Meteocontrolの関係者は「欧州製のモジュールは価格が高いが品質が良く、アジアのモジュールは安いが品質が悪いといった図式はもはや成り立たない」と指摘。投資家は自分が関与するソーラー発電プロジェクトに資金を投じる価値があるのかを、厳しく吟味する必要があると強調した。
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