ドイツのクリスマス商戦(11~12月)は今年、活況を呈しそうだ。監査法人大手アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)が5日発表した消費者アンケート調査によると、クリスマスプレゼント予算額は平均230ユーロで、前年の同213ユーロから8%増加した。景気の見通しは悪化しているものの、労働市場の安定と実質収入の増加が強力な追い風となっている。
\プレゼント予算額の分布をみると、最も多いのは100超~200ユーロで、全体の31%を占めた。これに100ユーロ以下(26%)、200超~300ユーロ(21%)、300超~500ユーロ(14%)が続く。500ユーロ超は8%にとどまった。
\予算額が最も大きい年齢別は46~55歳で、263ユーロに上った。2位は56~65歳(256ユーロ)、3位は36~45歳(232ユーロ)、4位は66歳以上(225ユーロ)で、最下位は35歳以下(168ユーロ)だった。
\最も人気の高いプレゼントは商品券・現金で、全体の60%が回答。前年の53%から大幅に増加し、これまで1位だった書籍(57%)を抜いてトップに躍り出た。3位は衣料品(46%)、4位は玩具(42%)。娯楽家電と装飾品はそれぞれ前年比1ポイント増の30%、3ポイント増の26%に拡大した。
\商品券・現金はプレゼントの品目別予算額(10ユーロ増の50ユーロ)でも1位となった。これに書籍(2ユーロ減の24ユーロ)、衣料品(横ばいの24ユーロ)、玩具(横ばいの20ユーロ)、娯楽家電(1ユーロ増の17ユーロ)が続く。装飾品は1ユーロ増の11ユーロだった。
\予算額を購入チャンネル別でみると、最も大きいのは専門店で、前年の100ユーロから118ユーロへと大幅に増加した。ネットショップも4ユーロ増の44ユーロに拡大している。一方、デパート・ショッピングセンターは2位に付けたものの、額は50ユーロから46ユーロへと減少した。
\E&Yのパートナーは専門店の人気が高いことについて「消費者は専門知識に裏付けられたアドバイスを評価している」との見方を示した。オンラインショップは若年層で特に人気が高く、35歳以下では予算配分の30%を占め、専門店(同45%)に次ぐ2位に付けた。
\プレゼントをいつ購入するかとの質問では11月が最も多く37%を占めた。これに12月前半(35%)、12月後半(21%)、「すでに購入した」(7%)が続く。
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