NECは5日、空港向けITソリューションプロバイダーのSITAと協業契約を締結したと発表した。自動出入国管理システムを欧州で共同販売していく。
\SITAは航空券予約システムや発券システム、航空機発着管理システムなど空港に関連するITソリューションの有力企業で、スイスのジュネーブに本拠を置く。
\両社はNECの顔認証技術「NeoFace(R)」や指紋認証技術を採り入れた出入国管理システムを、ヨーロッパ域内で拡販していく。
\世界の空港では現在、審査官による目視での本人確認による出入国管理が主流となっている。顔認証技術を使用した出入国ゲートの自動化は出入国手続きの迅速化や精度向上につながる。
\両社が提供するソリューションは自動ゲートと、顔写真を照合するシステムから成る。出入国の際はパスポートをスキャナーにかざすことで得られる顔写真データと、カメラに写る本人の顔を照合し、2つのデータが照合したときのみ、ゲートが自動的に開く。これにより10秒以下で出入国が可能となり、利用者の待ち時間が減少。スムーズな出入国が実現する。また、出入国に関わる空港職員の負担も軽減されるため、人材を他の空港サービスにシフトできるようになる。
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