コスメティック製品大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は2日の決算発表で、2012年通期の売上成長率予測を上方修正した。新興市場の業績が予想を上回って拡大しているためで、従来予測の3%から3~4%に引き上げた。
\同社は急成長が続く新興市場への進出が遅れた影響で、業績が低迷。これを受けて2010年に開始したリストラがようやく効果を上げ始めている。
\同日発表した2012年1-9月期決算の売上高は45億6,600万ユーロで、前年同期から6.8%増加した。足元の欧州は0.2%増の26億5,700万ユーロと伸び悩んだものの、アフリカ・アジア・オーストラリアは19.8%増の10億9,200万ユーロへと大きく拡大。アメリカ大陸も14.6%増の8億1,700万ユーロと好調だった。
\特別費計上前の営業利益(EBITベース)は16.8%増の5億7,500万ユーロ、最終利益は6.7%増の3億5,800万ユーロだった。
\